「玉太りよくツルンと肌きれい」上々のでき 二十世紀梨の出荷始まる 県内随一の産地・香住
2022/08/31 05:30
丸々と実った二十世紀梨=香住梨選果場
兵庫県香美町の特産・二十世紀梨の出荷が29日、JAたじまの香住梨選果場(香住区香住)で始まった。今年の玉は丸々と太って見た目もよく、上々のできという。
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香住では1929(昭和4)年に二十世紀梨の試験栽培が始まり、県内随一の産地として成長。一方で近年は農地と生産者が減少しており、現在は41軒が13ヘクタールで栽培している。
この日は選果場に約4トンが持ち込まれ、生産者や地元の主婦ら約40人が作業。ベルトコンベヤーで運ばれてくるナシの芯を落とし、見た目で秀・優・良に選別。大きさごとに箱詰めしていった。
香住果樹園芸組合の駒居勝組合長(66)は「今年は空梅雨で心配したが、7月以降は適度に雨も降り、上々のでき。今後、甘みも乗ってくる」と期待。ナシ農家の男性(37)は「玉太りもよく、ツルンと肌のきれいなナシができた」と喜んだ。
贈答用のほか、ふるさと納税の返礼品としても人気。今年は100トンの出荷を見込んでおり、但馬でもJAたじまの直売所「たじまんま」などに並ぶ。選果場は9月17日まで稼働する予定。香住梨選果場TEL0796・36・2910
(長谷部崇)