ツリーハウス宿泊、湯煎のフレンチ…過去最大の返礼品強化 ふるさと納税てこ入れを 朝来
2022/09/17 05:30
朝来市のふるさと納税では多彩な返礼品が追加された=朝来市役所
兵庫県朝来市は本年度、ふるさと納税による寄付を増やすため、返礼品を大幅に追加した。人気の宿泊施設のプランや手軽に楽しめる本格グルメなどの魅力的なサービス、商品を用意して、頭打ちとなっているふるさと納税のてこ入れを図る。
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追加したのは、「SUGOMoRIリゾート生野高原」(同市生野町)のツリーハウスの宿泊(4人まで。寄付金額35万円)や、フランス料理のフルコースを湯煎で食べられるようにしたパック詰めなどの79品目。同納税を始めた初年度以来、最大の追加数という。返礼品は計433品となった。
同納税による寄付額は全国的に増加基調にある半面、同市は2019年度の5億1600万円をピークに減少傾向にあり、21年度は4億3500万円に落ち込んだ。
市は本年度、ふるさと納税を強化するため、担当部署を秘書広報課から経済振興課に変更。地元の事業所と関係が深いことから、返礼品の掘り起こしや企業への働きかけを進めた。寄付のポータルサイトも5カ所から8カ所に増やした。
湯煎のフルコースは「レストラン生野高原カッセル」(生野町)の「但馬牛フィレステーキのディナー」(1人前。寄付金額2万7千円)など。家具メーカーが製作した木製名刺入れやスピーカー、市内に工場がある人気のポテトチップス「わさビーフ」なども加えた。
本年度の目標額は5億円。「朝来市の魅力を積極的にPRすることに合わせ、寄付額の増加を目指す」と説明している。(小日向務)