日本酒買って銘柄名入りの平杯もらおう 但馬の酒蔵6社「かん酒の季節に合わせ用意」 直売所で10月1日から
2022/09/28 05:30
酒米農家を応援するため、平杯をプレゼントする酒蔵の代表たち=朝来市山東町矢名瀬町
兵庫県・但馬の酒蔵6社でつくる北兵庫酒造組合は、各蔵の銘柄名入りの平杯を600個作成し、「日本酒の日」の10月1日からそれぞれの直売所で日本酒の購入客に配布する。新型コロナウイルス感染症による日本酒の需要減に伴い、生産が減少している酒米の農家を応援する。
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同組合に加盟するのは、香住鶴(香美町香住区小原、銘柄名「香住鶴」)▽田治米(朝来市山東町矢名瀬町、「竹泉」)▽此の友酒造(同、「但馬」)▽出石酒造(豊岡市出石町魚屋、「楽々鶴」)▽八鹿酒造(養父市八鹿町九鹿、「夫婦杉」)▽銀海酒造(養父市関宮、「銀海」)-の6社。いずれも酒蔵に直売所を併設している。
田治米で開いた記者会見には、このうち5社の代表が出席。「かん酒が楽しめる季節に合わせ、平杯を用意した」などと事業について説明した。平杯は口が開いているため、香りが広がり、かん酒をよりおいしく味わえるという。
杯のプレゼントは、日本酒3千円以上の購入者が対象で、先着各100人。同組合は酒米農家を支援するため、一昨年と昨年に小型瓶の6社飲み比べセットを販売しており、3回目。今回は各酒蔵を訪れてもらうことで周辺地域への波及効果も狙う。
同組合の田治米博貴理事長(52)は「各蔵とも、味わいのある日本酒を造っている。酒米農家の応援に合わせ、それぞれの魅力を楽しんでほしい」と訴えている。(小日向務)