誰でも安心、グルテンフリーのスイーツ店 目玉はカヌレ、中はもちもち外はカリッ 豊岡・城崎
2022/10/04 10:40
自家製粉の米粉生地に養父市特産の「天滝ゆず」などが練り込まれたカヌレ=豊岡市城崎町湯島
兵庫県養父市小城の洋菓子製造販売「カタシマ」が、小麦粉を一切使わない「グルテンフリー」のスイーツ専門店を、城崎温泉(同県豊岡市城崎町湯島)の商業施設「木屋町小路」に開店した。但馬のブランド米「コウノトリ育むお米」の米粉を使った焼き菓子「オコメ・デ・カヌレ」(1個180円)や、豊かな風味のハーブティーなどを提供する。(末吉佳希)
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カタシマは、北近畿を中心にスイーツ専門店やフランス料理店など5店舗を展開する。今回は全国から観光客が訪れる城崎温泉で、米粉を使った新たなスイーツの魅力発信に挑む。店名は、カタシマの創業時と同名の「片島成好堂」とした。スタッフの田村幸三さんは「観光や交流の盛んな城崎で自社の魅力も全国に届けたい」と意気込む。
目玉のカヌレは、グルテンフリーの専用工房で自家製粉した米粉を100%使い、食物アレルギーや持病などがある人にお薦めという。外はカリッとした歯ごたえを備えつつ、中は米粉特有のもちもちとした食感が抜群だ。
味は全12種で、養父市大屋町の特産「天滝ゆず」や丹波産の黒ゴマ、イチゴなどを生地に練り込んだり、ソースとして垂らしたりした。地元酒蔵の協力で酒かすを使った味もあり、老若男女が楽しめる。
持続可能な開発目標(SDGs)が叫ばれる昨今、ドリンク用のカップやストローには植物由来のバイオマスプラスチックを採用した。田村さんは「但馬には、自然環境に配慮した農法が息づく。スイーツを通じて地域の取り組みを発信したい」と話す。
火・水曜定休。午前10時~午後5時半。片島成好堂TEL0796・32・2055