円山川上流、出合橋の架け替え完了 車道拡幅、治水の安全も確保 朝来

2022/10/18 05:30

渡り初めで出合橋の完成を祝う住民ら=朝来市の円山川

 円山川の上流に架かる出合橋(兵庫県朝来市物部-伊由市場)の架け替えが完了し、16日に開通式があった。橋脚を従来の8本から2本に減らし、流せる水の量を増やして川の安全性を高めた上、道路を拡幅して交通面でも安全を確保した。 関連ニュース 日本海の新鮮な「未利用魚」が日替わりランチに変身! 香美町の高校生がメニュー考案 大阪で期間限定 北海道留寿都村×養父市、姉妹提携40年 給食の「なかよしカレー」一緒に食べたよ 野菜と蛇紋岩米を互いに提供 西陣織の帯地で和モダンな椅子 新たな特産品目指せ 豊岡の家具工房×ちりめん工房 販売も視野


 出合橋は朝来市道の一部だが、円山川上流を管理する県が河川改修工事として取り組んだ。県は2002年に円山川の河川整備計画を策定し、堤防や橋梁(きょうりょう)などを順次整備している。
 河川改修の事業費は約6億4千万円。事業は17年に始まり、旧橋を撤去して同じ場所に架け替えた。長さはほぼ変わらず約94メートルだが、朝来市が約1億円を負担して、車道の幅を4メートルから5メートルに拡充。歩道の幅は従来の2・5メートルとした。
 市主催の開通式には、県や地元住民、工事業者の代表ら約50人が出席した。藤岡勇市長が「河川の安全性や利便性が向上する。地域の振興につながるよう期待している」とあいさつ。地元代表の足立友邦物部区長が「交通や治水面でより安全になった。地域の発展につなげたい」と感謝の言葉を述べた。
 式典の後、朝来中学校吹奏楽部の演奏に合わせ、関係者や地元の住民らがテープカットや渡り初めなどで新たな橋の完成を祝った。(小日向務)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ