旨辛の肉そぼろに焼き豚、地元中華の味が缶詰に 協力した香住高生も太鼓判「ヤバウマすぎる」
2022/10/20 05:30
「中華料理 白龍」自慢の「旨辛肉」を缶詰にする生徒=香住高校
兵庫県香美町香住区香住の「中華料理 白龍(はくりゅう)」が、香住高校の協力で、旨辛肉(うまからにく)(辛いそぼろ)と焼き豚の缶詰を商品化した。生徒たちも「ヤバウマすぎる」と太鼓判を押す味で、同店は「ご飯やラーメンにのせて、キャンプ飯にもお薦め」とPRしている。(長谷部崇)
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酒やしょうゆ、唐辛子、コチュジャンなどでピリ辛に味付けした旨辛肉は、もともと夏バテ防止のまかない料理だった。「缶詰か瓶詰にしたい」と考えていた同店の高野真由美さん(41)が香美町商工会に相談したところ、魚の缶詰作りのノウハウがある香住高校を紹介された。
相談に乗った同校海洋科学科の篠原健悟教諭(41)は「中華料理も1品作りましょう」と提案。焼き豚の缶詰は、酢豚や唐揚げより味や食感の変化が少なく、おいしく食べられたという。
缶詰作りは、海洋科学科シーフードコースの2、3年生が総合実習の授業で担当する。白龍の旨辛肉や焼き豚を小分けにしてタマネギ油を加え、缶の中を真空にして高温で殺菌。焼き豚は、鶏ガラや豚ガラの自家製スープで煮込み、しょうゆに漬け込んだ店自慢の味で、2年の生徒(16)は「マスクを貫通してくるよい香り」とうっとりしながら、一口大に切り分けていた。
高野さんも水産高校出身で魚の缶詰を作っていたといい、「息子と同年代の生徒たちと缶詰を作ることができてうれしい」と話した。大量生産はできないが、「CAMP CAN(キャンプ缶)」として白龍で販売する。
1個300円。営業時間は午前11時~午後2時と午後5~9時。第1、第3水曜休み。白龍TEL0796・36・2967