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「焼き菓子と珈琲のお店 時と」をオープンした山西香奈子さん=香美町香住区余部
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「焼き菓子と珈琲のお店 時と」をオープンした山西香奈子さん=香美町香住区余部
かつてのカニ加工場を活用した新店舗の外観=香美町香住区余部
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かつてのカニ加工場を活用した新店舗の外観=香美町香住区余部

 兵庫県香美町香住区余部で、カニ加工場だった木造平屋がおしゃれなカフェに生まれ変わった。地元の山西香奈子さん(37)が改修して、「焼き菓子と珈琲のお店 時と」を開業。「余部の立ち寄りスポットになればうれしい」と話している。(長谷部崇)

 山西さんは新温泉町出身で、2009年から余部在住。19年から2年間、パート勤務したケーキ店がサイホンでコーヒーを入れており、豆や抽出方法の違いで味や香りが全く別物になる奥深さに魅了されたという。

 余部では高齢化などを理由に店が減っており、「地元のために何かしたい」という気持ちがあった山西さん。「コーヒーマイスター」の認定資格を取得し、「余部でコーヒーと焼き菓子の店を」と考えるようになった。

 物件を探す中で今年3月に見つけたのが、以前カニの加工場だった瓦ぶきの木造平屋(約90平方メートル)。1993年に建てられ、2003年まで稼働したという。目の前を国道178号が通り、余部橋梁を望む好立地で、一目で気に入った。

 昔の加工場の雰囲気を壊さないよう、両開きの木製扉や排水溝が走るコンクリートの床はそのまま残し、畳の休憩所を厨房に改修。外壁や内壁はほとんど自分で塗装した。店先の大型冷凍庫も塗り直して倉庫代わりに使い、地元の民宿から譲り受けた食器棚はリメークして飾り棚にしている。

 焼き菓子は国産の材料にこだわり、マフィンやパウンドケーキ、クッキー、スコーン、フィナンシェなどを180~300円で販売する。厳選した豆で作るコーヒーは、ホット340円、アイス380円、アイスカフェオレ400円。

 屋号の「時と」は、コーヒーが時間をかけて抽出されることから、「コーヒーや焼き菓子、お客さんとの時間」という意味が込められているといい、「細く長く続けて、地元の人や観光客がふらりと立ち寄れる場所になれば」と山西さんは話している。

 火・水・金曜の営業で、午前10時~午後3時半(水曜は午後1時まで)。店は余部郵便局の南約80メートルで、国道178号を1本脇道に入る。TEL0796・20・1349(営業日のみ)

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