「木製楽器」ぬくもりの音色 丹波で講話や演奏会

2021/01/24 05:30

木製楽器の四重奏を披露する演奏家ら=県立丹波年輪の里

 兵庫県立丹波年輪の里(同県丹波市柏原町田路)で23日、木材研修会「木・風・音 木の心地よさを感じる研修会」が開かれた。中世ヨーロッパの木製楽器による演奏会や、同施設木工指導員の小泉匡さんが宮崎県で携わった、巨大パイプオルガン設置事業の講話があった。 関連ニュース 【天才すぎる!】23本のリコーダーで自作した「パイプオルガン」が大反響 驚異の発想とその製作過程…創作楽器を手がける音楽家に聞いた ベルギー製の特注パイプオルガン 廃止決まり、2年探した譲渡先…再び海外へ 被災者へ祈りの音色 西宮でパイプオルガン演奏会

 同研修会は、今回で6回目。前半の講話では、同県の劇場に設置された高さ約10メートル、幅約13・5メートル、パイプ総本数4047本のパイプオルガンができる工程を、小泉さんが自ら撮った写真を使いながら説明した。
 演奏会では、プロの演奏家4人がリュートやバスガンバなどの古楽器を用い、12~18世紀に作られた10曲などを披露。参加者約20人は、木製楽器の優しい音色に拍手を送っていた。
 同市の版画家の女性(50)は「パイプオルガンの部品に木材が使われていると知らず、木の可能性を感じた。演奏会の楽器は、見たことはあるけど音色を知らないものばかり。ぬくもりのある、温かい音だった」と話した。(真鍋 愛)

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