ダムのトンネルで初の日本酒蔵入れ 熟成でバランス取れたうま味 丹波
2021/03/27 05:30
管理トンネルで行われた酒の蔵入れ作業=三宝ダム
兵庫県丹波市春日町上三井庄の三宝(みたから)ダム管理トンネルで26日、酒造会社3社が日本酒や焼酎などの蔵入れを行った。酒は10月1日の「日本酒の日」に蔵出しされる予定という。
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参加したのは、同市市島町の西山酒造場、山名酒造、鴨庄酒造。3社とも竹田川水系の水を使っている。「丹波の三宝」として付加価値を付け、PRするのがねらいで、丹波県民局の呼び掛けで初めて実現した。
蔵入れしたのは、丹波地域が栽培好適地の酒米「Hyogo Sake 85」や地元産のコシヒカリを使った日本酒、焼酎やブランデーなどで、計1122リットル分。トンネルは年間を通して気温が15度前後に保たれているため、熟成によってバランスの取れたうま味が出るという。3社は「酒を通して丹波ファンを広く獲得できれば」と期待を寄せている。(真鍋 愛)