記者は度肝を抜かれた 丹波篠山で大物のコイ捕獲
2021/05/30 05:30
体長約70センチのコイを捕まえた酒井孝巳さん=丹波篠山市内
「でっかいコイが川を上ってきたんや」。そんな電話があったのは、5月下旬のある夜。兵庫県丹波篠山市の酒井孝巳さん(82)の自宅を訪ねて、度肝を抜かれた。
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体長約70センチ、重さ約5キロ。黄金色に輝くうろこと立派なひげ。酒井さんが近くの川を通りかかったとき、川面で漂っているのを見つけた。「こんな大きいのは見たことがない。捕まえたい」。心がうずいた。
自宅にとって返し、長さ約1・2メートルの網を持って出た。「いつか大きな魚を捕まえよう」と、5年ほど前に自作したものだ。跳ね回るコイと格闘すること10分。ずぶぬれになりながら、網ですくい上げた。
「孫に見せたら、川に戻そう」と考えていた酒井さん。が、朝起きたらコイは庭の水槽でぐったり。「あんなに元気やったのに…」。成長すると1メートルを超える大物もいると聞くが、丹波篠山の豊かな自然の一端を垣間見た気がした。酒井さんは、線香を立てて手厚く葬ったという。(綱嶋葉名)