20年前の私へ「幸せです」タイムカプセル開封式 当時の手紙に照れ笑い
2021/11/29 05:30
当時の手紙を読んで照れ笑いする参加者=市辺公民館
兵庫県丹波市氷上町市辺の市辺公民館で、20年前に地元の小学生約50人が埋めたタイムカプセルを掘り起こす開封式があった。大人になったかつての小学生らは、あどけない手紙の内容に照れ笑いを浮かべていた。
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当時の市辺区長、足立秀男さん(84)が公民館活動の一環で、子どもたちと交流を図ろうと企画。一人一人が20年後の地域や自分への願いを書き、写真など思い出の品と共に封筒に入れて埋めていた。
開封式には、5人ほどがシャベルを持ち、木製の碑のそばを掘り起こした。手紙は当時のごみ袋に包まれた状態でカプセルに入っており、懐かしいデザインに歓声が上がった。
当時東小4年だった卒業生(29)は、親から聞いて駆けつけた。20年ぶりに目にした手紙には「独身」、「おもちゃ屋さんになっている」、「家族全員幸せ」などと記されていた。「おもちゃ屋さんではなかった」と笑いながらも「結婚して子どももいる。両親はじめ家族みんな幸せに生きている」と喜んでいた。
足立さんは「コロナで地域も幾分か暗かったが、明るくなる良い契機になった」と話す。手紙は文集にまとめるという。(谷口夏乃)