「どの時間よりも空手が好き」始めて1年の小学1年生 立ち姿に存在感、8月全国へ

2022/05/27 05:30

形を披露する小谷知愛さん。稽古日以外も自宅で姉と一緒に練習し、磨きをかける=丹波市氷上町本郷

 兵庫県丹波市立新井小1年の小谷知愛(ちなり)さん(6)が、8月に東京で行われる「全日本少年少女空手道選手権大会」小学1年生形の部に初出場する。空手を始めて1年足らずでつかんだ全国切符。「形を打つのが楽しい」と稽古に励む日々だ。(谷口夏乃) 関連ニュース 41歳から挑戦 競技歴7年の主婦が空手の世界王者に プロ格闘技「K-1」にも出場“最強のお巡りさん”の素顔に迫る イニエスタ、人生初体験の学校訪問 ボール贈り「使って」も、児童一斉に「無理、無理、無理」


 丹波市柏原町柏原の空手教室「希士館」に所属。4歳~小学6年生の13人が在籍する。母の美紀さん(36)によると「どちらかといえばおとなしい性格」という。しかし、110センチほどの身長ながら、頭の上から指先までピンと伸びた背筋、きりっとした目が印象的で、立ち姿には存在感がある。
 指導する大槻祐希さん(27)は「のみ込みが早く、基本に忠実で丁寧」と話す。真面目な性格は、稽古にも表れ「他の子に注意していることを自分でも細かく確認していてすごい」と絶賛する。
 努力が実を結んだのは、4月に神戸市であった「兵庫県空手道選手権大会」。小学1年生形で準優勝に輝き、全国大会出場を決めた。「優勝じゃないのが悔しかった」と知愛さん。美紀さんは「これまで3回大会に出場し、形では予選敗退が続きずっと悔しい思いをしてきた。初めての好成績で報われたと思う」と言葉を添える。
 「どの時間よりも空手が好き」と話す知愛さん。全国大会は「(第2指定形である)『ニーパイポ』を頑張りたい」と、まずは予選突破を目指す。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ