上品な甘さと造形美 ふるさと納税で人気の生菓子
2021/02/22 05:30
出来上がった創作上生菓子「花木暦」=喜倉堂
兵庫県加古川市のふるさと納税返礼品の目玉として出品されているお茶請けの上生菓子「花木暦(かぼくごよみ)」が、形の美しさと上品な甘さで人気を集めている。四季をテーマにした12品の組み合わせで、菓子製造技能士1級の職人が、心を込めて手作りしている。(笠原次郎)
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加古川市平岡町新在家と同市加古川町寺家町に店を持つ「喜倉(きくら)堂」が2019年4月、市の依頼を受け、ふるさと納税向けの限定品として作り始めた。3代目の藤原義政さん(38)は東京の菓子専門学校を卒業した後、大阪府豊中市の和菓子店で5年間修業。茶席で振る舞われる上生菓子を作ってきた経験を生かし、1人で製造を担う。
小豆などの材料は国産にこだわる。白あんに餅を加えた「練り切り」でこしあんを包み、球形に整えた後、押し棒などで形を変える。季節ごとに3品を用意。秋の「乱菊」は専用のはさみで花びら70枚以上の刻みを入れ、花を形作る。夏の「向日葵(ひまわり)」は三角べらで16枚の花びらを作って中心にようかんを載せ、その上にケシの実を振り掛ける。
市は寄付金2万円の返礼品として用意。ふるさと納税は市内在住者には返礼品を提供できないが、19年度に74件だった申し込みは、ふるさと納税を特集した雑誌に掲載された効果もあり、20年度には244件(18日時点)と3倍以上に。購入者は「見た目が美しく、選ぶところから楽しい」「家族数人で分けて、すぐに食べ終わってしまった」との声を寄せている。
注文が一時殺到し、未明まで1人で作っていたこともあるという藤原さん。「難しい菓子を作るのは勉強になる。上手な人はたくさんいるので、さらに高みを目指したい」と話す。申し込みの目安は月に15セットまで。市産業振興課TEL079・427・9756