「美腸」で便秘、肌荒れの悩み解消を　看護師が施術、女性限定のサロン人気

　腸への優しいマッサージで、便秘や肌荒れなど女性特有の悩みの改善を目指す専門店「サロン・ド・フルール」（兵庫県高砂市阿弥陀町地徳）が、人気を集めている。代表の山本早苗さん（３５）は現役の看護師。自身への施術によって頭痛や疲労感などもなくなったといい、下剤が手放せなくなっていた女性を快方に導くなど手応えを感じている。（笠原次郎） 関連ニュース 「腸活」実践３割止まり　ビオフェルミン製薬調査 美容室がヨモギオイル開発挑戦　地域の山から採取、肌や髪のケアに コロナ社会のおしゃれに、すっきり明るい「マスクヘア」　美容師たちがインスタで発信

　２８歳まで７年間、看護師として加古川市内の病院で消化器疾患などに苦しむ患者をケア。結婚と出産を経て、２年半前に姫路市の福祉施設で復職した。一方で、自身も肌荒れや便秘などに１０代から悩まされ、夫（３４）は難病に指定されている潰瘍性大腸炎に苦しんだことから、「美腸セラピスト」を養成する神戸市内のＮＰＯ法人に学び、昨年１０月に出身地の高砂市でサロンを開いた。
　実家が営む園芸店「山本園芸」の一角に６畳の部屋を借り、女性限定の予約制で施術を始めた。初回１時間半のうち、５０分はカウンセリング。趣味や性格まで聞き、睡眠の質や排せつ状況、よく食べるものなども細かく尋ねる。山本さんによると、小麦を使った食べ物を好む人に便秘が多く、物事を考え過ぎる人も交感神経が過敏になり、腸の働きが弱くなるという。
　続く４０分間の施術では、重ねた両手の指で、肌の上から小腸と大腸をゆするように優しくマッサージ。８割以上の人は気持ち良過ぎて寝てしまうという。頑固な便秘に悩み、下剤を使ってしか排便できなかった４０代女性は週４日、排便できるように。肌荒れや不眠にも効果があり、腸内環境が整った影響で女性ホルモンが活発に出て、生理が順調になった顧客もいる。山本さんは「腸本来の働きを取り戻せば、さまざまな不調を改善できる」と話す。
　週３日は看護師として勤務。サロンは平日１日（午前９時～午後２時）と土曜午前（９時～正午）に営業しており、平日の営業日は通信アプリのＬＩＮＥ（ライン）でＩＤ「@130lajhe」を検索し、友だち登録すれば確認できる。初回は７９００円、１時間の２回目以降は４９００円。サロン・ド・フルールＴＥＬ０７９・４４８・３９７１