移転の加古川図書館10月開館 Wi-Fi導入、コンセント付き102席整備

2021/09/04 05:30

移転してオープンする加古川図書館のイメージ。人工樹木や木製ベンチを設置する

 JR加古川駅南のカピル21ビル6階に移転する加古川図書館が、10月1日にオープンすることが決まった。兵庫県加古川市は館内に公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」を導入し、学習や仕事に使えるスペースには、それぞれコンセントが付いた102席を整備。駅前の好立地を生かし、中高生や会社員らにも利用しやすい施設にする。(斉藤正志) 関連ニュース 三宮図書館が来夏仮移転 市街地の再整備でKIITOへ 僕と私たちの「1日図書館員」 貸し出し業務や本の修理、小学生が体験 三田 アートビレッジセンターに児童書コーナー、自習室設置 20日まで

 同ビルには加古川ヤマトヤシキなどが入る。同じ6階フロアには紀伊國屋書店加古川店があり、今後、図書館との連携を検討する。
 図書館の延べ床面積は約2400平方メートルで、蔵書は約10万4千冊。学習・ワークスペースの利用は予約が必要で、満席の場合はイベントなどでの使用を想定しているセミナールーム(42席、学習などでの利用時は28席)も開放する。一般開架近くのカウンターテーブルの13席にも、それぞれコンセントを付ける。
 貸し出しや返却、相談などを受け付けるインフォメーションカウンターの一角には、コーヒーを有料で提供するコーナーを設置。約30席の読書スペースは、飲食できる時間帯を設ける予定。
 自動貸出機も導入。利用者が図書館カードのバーコードを読み取らせ、自分で手続きできるようにする。児童開架には、カーペットを敷いた「おはなしのへや」も作る。
 指定の4駐車場を使えば、図書館カード提示で1時間無料券を渡す。
 開館時間は、月-土曜が午前10時~午後8時、日曜・祝日が午前10時~午後7時。毎月第4月曜は休館。
 現在の加古川図書館は同市加古川町木村にあり、老朽化による移転準備のため休館中。移転後の新たな図書館は、指定管理者が運営に当たる。

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