東播中学駅伝 男子は宝殿が連覇、女子は稲美3連覇
2021/10/31 05:30
女子・稲美の4区湊友希選手(右)にたすきをつなぐ3区吉川陽菜選手=加古川運動公園陸上競技場(撮影・門田晋一)
東播地区中学校駅伝競走大会(神戸新聞社後援)が30日、兵庫県加古川市西神吉町鼎の加古川運動公園陸上競技場周辺コースであり、6区間計18キロの男子は宝殿(同県高砂市)が2連覇を果たし、5区間計12キロの女子は稲美(同県稲美町)が3年連続で頂点に輝いた。東播勢は他に男子で平岡が4位、稲美北が5位、浜の宮が6位と健闘。女子も荒井、陵南、稲美北、中部、播磨が8位以内に入り、11月20日に豊岡市で開かれる県大会に出場する。明石勢は男子の朝霧が2位、女子は大久保の11位が最高位だった。(千葉翔大)
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■男子・宝殿/2年若林選手、初出場で大役
男子・宝殿は、出場選手で唯一の2年生、2区若林司選手が18秒差を巻き返して首位に立った。「大会出場は今年が初めてで緊張したけど、想像以上に足が動いた」。後続の加藤璃久(りく)選手(3年)にたすきをつなぎ、連覇に向けて大役を果たした。
「ペース走」などの練習では、最後の1本に全力を注いだ。1区の神吉惺翔(せいと)主将(3年)は「レース終盤までペースを落とさないように」と狙いを語る。大会本番では、事前に想定した通りの展開で、昨年よりタイムを約2分縮めてゴール。神吉主将は「互いに高め合って練習した成果が出たと思う」と話した。
■女子・稲美/精神面を意識、大差つけ完勝
女子・稲美は、3区吉川陽菜(ひな)選手(2年)が区間賞の快走で2位から首位に躍り出て、後続もトップを譲らなかった。18秒差を逆転した吉川選手は「最初からペースを上げた。去年は満足できない走りだったので悔しさを晴らせた」。
「技術より精神面。『もっと元気よく』と声を掛けてきた」とは、アンカーで主将の藤田直子選手(3年)。部活動の内外を問わず、タフな精神力を身に付けることを意識した。
大会本番は1、2区で2位だったが、動じなかった。最後は2位に1分11秒差で完勝。藤田選手は「今年の目標は全国出場」と、既に目線は県大会の先に向いている。
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