7カ月で5件、詐欺被害阻止 加古川のコンビニお手柄 丁寧な声かけを心掛け
2022/02/19 05:30
パネルの前に並ぶ鈴木田竜馬さん(左から二人目)、妻祐岐加さん(左から三人目)=セブン-イレブン加古川平岡山之上店
7カ月間で電子マネーが絡む詐欺被害計5件を防いだとして、兵庫県警加古川署と同県加古川地区企業防犯協会は16日、セブン-イレブン加古川平岡山之上店(加古川市平岡町山之上)に感謝状と、「特殊詐欺被害防止対策優良店」と記したトロフィーを贈った。同店の店員は焦る様子の客に対し、丁寧な声掛けを心掛けている。
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同署などによると、昨年7月上旬から今年1月中旬、同店に訪れた50~70代の男性5人が、それぞれ1、5、20万円分の電子マネーを購入しようとしたという。うち4件に対応した同店チーフの鈴木田祐岐加さん(31)は「みなさん『早く払わないと』と焦っていた」と話す。
鈴木田さんの夫で同店リーダーの竜馬さん(31)は「詐欺に限らず、日頃から困っているお客さまに声を掛けてきた」。購入目的を尋ねたり、祐岐加さんが話を聞く間に竜馬さんが通報したりし、合計30万円以上の被害を食い止めた。
同店は昨年8月にも同様の詐欺を防ぎ、その後も詐欺防止への意識を保ち続けた。その功績がたたえられ、感謝状と併せてトロフィーが贈られた。
祐岐加さんは「困っている人を見て見ぬふりはできなかった」。竜馬さんは「困りごとなど、従業員とお客さんの間で相談できる雰囲気を作っていきたい」と話した。(千葉翔大)