介護費に算定ミス 本来額より少なく支給 41人に40万円追加支給 加古川市
2022/06/24 22:25
加古川市役所=加古川市加古川町北在家
兵庫県加古川市は24日、介護保険の「高額介護サービス費」と、要支援者を対象に市が独自に取り組む「高額介護予防サービス費」の算定にミスがあり、本来の額より少なく支給していたと発表した。2000年の介護保険制度開始時に民間業者から購入したシステムの不備が原因で、市は41人に計39万6266円を追加支給するという。
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「高額介護サービス費」制度は、自己負担額が上限を超えた人に金額の一部を払い戻すもので、「高額介護予防サービス費」制度は、要支援者に自治体が介護サービスを上乗せして提供するもの。ミスはいずれも、感染症などの患者ら「公費負担医療制度」の対象者が、訪問看護や訪問リハビリを受けた際の自己負担額が算定に含まれておらず、それぞれのサービス費を少なく支給していたという。
市は、5月のサービス利用分の金額確定が6月末にずれ込むため、対象者には7月上旬から中旬にかけて通知し、8月末までに不足分を支給するという。(千葉翔大)