コロナ対応の特勤手当を虚偽申請 加古川中央市民病院、職員を停職処分に 「忙しくて記録残せず」
2022/07/04 18:35
加古川中央市民病院=加古川市加古川町本町
加古川中央市民病院(兵庫県加古川市加古川町本町)の医療職の男性職員が、新型コロナ患者に対応した際に支給される特殊勤務手当を虚偽申請し、停職1カ月の懲戒処分を受けていたことが4日、分かった。職員は「忙しくて記録を残しておらず、まとめて記入する中でルーズになってしまった」と話しているという。
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同病院によると、特殊勤務手当はコロナが感染拡大した2020年に設け、陽性患者に対応すれば日額4千円、陽性の可能性のある患者の場合は同千円を支給している。申請書は1カ月分を記して、翌月上旬に提出する。
昨年12月、院内の内部通報窓口に情報提供があり、男性職員や同僚らから事情を聴取。昨年8~11月の申請分の中で、明らかにコロナ患者に対応していない日が2日あったほか、対応していない疑いのある日も複数あったという。
院内の懲罰委員会で、免職の次に重い停職処分を決定。所属長も訓告処分とした。いずれも4月13日付。一方で、申請していない日に陽性患者に対応した可能性もあり、本来支給すべきだった額が確定できないことなどから、返金は求めないという。
同病院は「管理の在り方に問題があった。申請には患者名を記すように変更し、再発防止を図る」としている。(斉藤正志)
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