吉本新喜劇の吉田裕さん、故郷で「ドリルすんのかい」 高砂署の一日署長に

2022/09/24 05:30

一日高砂警察署長として、母校の児童に迎えられる吉田裕さん=米田小学校

 吉本新喜劇などで活躍するお笑い芸人の吉田裕(ゆたか)さん(43)が22、23日、故郷の兵庫県高砂市を訪れ、母校の子どもたちに交通安全の啓発をしたり、市民と高砂町を散策してまちの魅力をPRしたりした。(児玉芙友) 関連ニュース 【写真】高砂神社でボランティアガイドの説明を受ける吉田裕さん お笑い芸人吉田裕さん母校の生徒が新喜劇挑戦 元吉本座員の構成作家がボケやツッコミ指導 サラリーマンから吉本新喜劇へ、川畑座長が30周年公演にかける思い イチロー氏からの言葉を今も胸に


 ◯…秋の全国交通安全運動に合わせて、高砂署は22日、吉田さんを一日署長に任命した。
 まずは母校の米田小学校(米田町米田)へ交通安全教室に出向いた。教室からオンライン中継で1~3年生が見守り、4~6年生が待ち構える体育館に、吉田さんが警察官の制服姿で登場。自転車は左側通行なので左から乗り降りすることや、ブレーキのかけ方などを実演した。
 同署交通課員との掛け合いで「自転車に乗る上で一番大切なことは何ですか」と問われ、「盗んだ自転車に乗らないこと」とボケた吉田さん。児童がきょとんとしていると、すぐに切り替え「ヘルメットをかぶることです」と交通安全の基本をアピールした。最後は、希望者を募って持ちネタの「ドリルすんのかい」を一緒に披露し、会場は大きな笑いに包まれた。
 次に向かったイオン高砂店(緑丘2)では、買い物客らに反射材や特殊詐欺への注意を促すチラシを、時折ギャグを交えながら配布した。
 吉田さんは「地元の交通安全に貢献できるのはうれしい。この経験を新喜劇などでの笑いに生かしたい」と話した。

 ◯…吉田さんは23日、工楽松(くらくまつ)右衛(え)門(もん)旧宅(高砂町今津町)開館5周年を記念し、都倉達殊(たつよし)市長から一日館長に任命された。
 公募で集まった市内外の11人と4人のボランティアガイドとともに高砂町内を散策。同旧宅では、高砂南高2年の椛田琥珀(かばたこはく)さん(16)がガイドを務め、工楽家の歴史や旧宅について紹介した。吉田さんも時折ガイドに質問し、参加者とともにレトロな街並みや建物を楽しんだ。参加した市内の小学2年の男子児童(8)は「大好きな吉田さんと一緒にまちを歩けて楽しかった」と話した。
 この日の様子は、旧宅内に設置されたテレビで放映される予定。

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