【これまでのあらすじ】　桜子（さくらこ）という少女（しょうじょ）との約束（やくそく）で、ネコのコザクラをさがすため兵庫県内（ひょうごけんない）を旅（たび）するマル。神戸（こうべ）の栄光教会（えいこうきょうかい）や明石（あかし）の魚（うお）の棚商店街（たなしょうてんがい）に立（た）ちより、次（つぎ）にめざすのは姫路城（ひめじじょう）。「Ｊ」と呼（よ）ばれるコウノトリが運（はこ）んでくれることになったが、なぜか彼（かれ）はさびしそうだった。マルはたずねる。「君（きみ）は名前（なまえ）が欲（ほ）しいんじゃないのかい？」

　オレとよく似（に）た白（しろ）と黒（くろ）の毛色（けいろ）。長（なが）いくちばしに長い足（あし）。コウノトリのＪはとてもクールな鳥（とり）だった。

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