2022/07/16 12:00
【これまでのあらすじ】 ネコのコザクラをさがして、兵庫県内(ひょうごけんない)を旅(たび)するマルは神戸(こうべ)、明石(あかし)、姫路(ひめじ)、そして赤穂(あこう)へ。書写山円教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)への討(う)ち入(い)りでは、みごと赤穂(あこう)ニャン士(し)と吉良(きら)コウズケニャ介(すけ)を仲(なか)なおりさせた。その後(ご)、向(む)かった〈西(にし)はりま天文台(てんもんだい)〉で出会(であ)ったのは茶(ちゃ)トラ猫(ねこ)のオサム。彼(かれ)は不思議(ふしぎ)な宇宙猫(うちゅうねこ)の絵(え)を描(か)いていた。
流(なが)れるように筆(ふで)を走(はし)らせながら、オサムは口(くち)もよく動(うご)いた。
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