来週14日と21日には「かなしきデブ猫ちゃん」の特別編として「震災編 祈りの朝」を掲載します。
◆ ◆ 「1月17日に合わせて、デブ猫ちゃんの短編を書かせてほしい」。本編の構想前から、私たちは作者の早見和真さんと、かのうかりんさんから提案を受けていました。兵庫にとって特別なあの日のことを触れないわけにはいかない-と。

去年(きょねん)の1月(がつ)17日(にち)にもたくさんの人(ひと)が東遊園地(ひがしゆうえんち)に集(あつ)まり、思(おも)いを込(こ)めて紙(かみ)とうろうに火(ひ)をともした=神戸市中央区(こうべしちゅうおうく)
阪神・淡路大震災を伝えていくことは、神戸新聞社がもっとも大切にしていることです。震災後に生まれた世代が増えていく中、子どもたちにどう伝えていくか。とても大きな課題です。2人からの提案は、私たちにとってもありがたいものでした。
1月17日午前5時46分。祈りに包まれた東遊園地で、マルは子どもたちと同じ目線で、あの地震を語り継ぐ意味について考えます。ぜひ親子でいっしょに読んでもらえたらうれしいです。
そして、震災編終了後の同28日、2月4日には徳島編を掲載します。デブ猫ちゃんの物語は愛媛県から兵庫県、そして徳島県へも広がりを見せています。徳島新聞で昨年12月に掲載された特別編をお楽しみください。
【連載記事一覧へ】