【これまでのあらすじ】

　親友（しんゆう）ケンタに勇気（ゆうき）のストールを贈（おく）るため、マルは新（あら）たな旅（たび）に出（で）た。丹波（たんば）の青垣町（あおがきちょう）で播州織（ばんしゅうおり）の材料（ざいりょう）の綿花（めんか）をつくっているおばあちゃんにワタを分（わ）けてもらった後（あと）、但馬（たじま）の朝来市（あさごし）にある“天空（てんくう）の城（しろ）”へ。夜道（よみち）で出会（であ）った三匹（さんびき）のネコと早朝（そうちょう）の竹田城（たけだじょう）へ登（のぼ）ったけれど、目当（めあ）ての雲海（うんかい）は見（み）られず。しかし、メスのジュリーを中心（ちゅうしん）に彼（かれ）らが優雅（ゆうが）に舞（ま）うと、マルの目（め）の前（まえ）に雲（くも）の海（うみ）が広（ひろ）がったのだった。

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