【これまでのあらすじ】

　三歳（さんさい）のハチワレ猫（ねこ）マルは、伊丹市（いたみし）の空港（くうこう）を出（で）たところで見知（みし）らぬネコたちに囲（かこ）まれ、その中（なか）のオジサン猫（ねこ）が電信柱（でんしんばしら）に貼（は）られたポスターを指（ゆび）さした。見（み）ると、マルの写真（しゃしん）と『怪盗（かいとう）Ｘ（エックス）を追（お）え－－！　この顔（かお）にピンときたら１１０番（ばん）』の文字（もじ）が。いつのまにか自分（じぶん）が“おたずねもの”になっているではないか。仰天（ぎょうてん）するマルにオジサン猫（ねこ）は言（い）った。「あんちゃん、ついてきな」

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