2024/08/31 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
神河町(かみかわちょう)の砥峰高原(とのみねこうげん)に辿(たど)り着(つ)いたマル。すると百匹(ひゃっぴき)を超(こ)える犬猫(いぬねこ)のおまわりさんがマルを目(め)がけて走(はし)ってきた。必死(ひっし)に逃(に)げまどうマルだが、それは追(お)っ手(て)ではなく映画(えいが)の撮影(さつえい)だった。監督(かんとく)というサングラスをかけたオジサン犬(けん)「シノブ」は、その高原(こうげん)では過去(かこ)にいくつもの名作(めいさく)が撮(と)られ、最高(さいこう)のロケ地(ち)という。そして言(い)った。「せっかくだから、映画(えいが)に出(で)てみるかい?」
残り文字数 6499 文字 記事全文 8127 文字