2024/09/07 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
神河町(かみかわちょう)の砥峰高原(とのみねこうげん)で、マルは映画監督(えいがかんとく)のサングラス犬(けん)シノブに誘(さそ)われ、スパイ映画(えいが)に百匹目(ひゃっぴきめ)の警察官役(けいさつかんやく)で出演(しゅつえん)。「一生懸命(いっしょうけんめい)やっていたら必(かなら)ず誰(だれ)かが見(み)ている」とシノブに演技(えんぎ)をほめられたマルだが、そこへ本物(ほんもの)の警察官(けいさつかん)二十(にじゅっ)匹(ぴき)ほどが現(あらわ)れた。逃亡中(とうぼうちゅう)の身(み)を思(おも)い出(だ)したマルにシノブは「君(きみ)は何(なに)もしてないんだろう?」と逃(に)げるよう促(うなが)した。マルは礼(れい)を言(い)い、高原(こうげん)を後(あと)にした。
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