2024/10/26 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
マルは大石(おおいし)クラニャ助(すけ)と姫路城(ひめじじょう)の姫(ひめ)お鶴(つる)の結婚式(けっこんしき)に向(む)かう道中(どうちゅう)、赤穂(あこう)ニャン士(し)たちと太子町(たいしちょう)の斑鳩寺(いかるがでら)へ。そこで大晦日(おおみそか)、除夜(じょや)の鐘(かね)を聞(き)いていた。いまだ親友(しんゆう)のマルコムを見(み)つけられず、一月十七日(いちがつじゅうななにち)に兵庫(ひょうご)を去(さ)る予感(よかん)がするマル。その日(ひ)は神戸(こうべ)で多(おお)くの人(ひと)、ネコが亡(な)くなった日(ひ)、震災(しんさい)にまつわる光(ひかり)のトンネルで大切(たいせつ)な人(ひと)に唯一会(ゆいいつあ)える日(ひ)。それはあと二週間後(にしゅうかんご)に迫(せま)っていた。
残り文字数 7299 文字 記事全文 9484 文字