2024/11/30 12:00
【前回(ぜんかい)までのあらすじ】
加西市(かさいし)に着(つ)いたマル。宝石泥棒(ほうせきどろぼう)の容疑(ようぎ)で警察(けいさつ)に追(お)われるマルコムを捜(さが)すため、空(そら)に浮(う)かぶ気球(ききゅう)に飛(と)び乗(の)り、ついに眼下(がんか)の林(はやし)に発見(はっけん)する。木陰(こかげ)で木(き)の棒(ぼう)を握(にぎ)り、宝石商(ほうせきしょう)たちの様子(ようす)をうかがうマルコム。棒(ぼう)を振(ふ)り下(お)ろそうとした瞬間(しゅんかん)、マルは空(そら)から飛(と)び降(お)り、棒(ぼう)はマルの額(ひたい)に命中(めいちゅう)したのだった。宝石商(ほうせきしょう)からコザクラの首輪(くびわ)を奪(うば)い返(かえ)すと、マルコムの手(て)をつかみ、逃(に)げ出(だ)した。
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