【前回（ぜんかい）までのあらすじ】

　加西市（かさいし）でついに親友（しんゆう）マルコムを見（み）つけたマル。マルコムはコザクラを光（ひかり）のトンネルで、亡（な）くなった人間（にんげん）のおばあさんと再会（さいかい）できるよう、形見（かたみ）の宝石（ほうせき）を宝石商（ほうせきしょう）から奪（うば）い返（かえ）そうとしていたが、マルはコザクラの一番（いちばん）の宝物（たからもの）は思（おも）い出（で）であることを話（はな）す。涙（なみだ）を流（なが）すマルコムに、一月十七日朝五時四十六分（いちがつじゅうななにちあさごじよんじゅうろっぷん）、神戸（こうべ）のメリケンパークに光（ひかり）のトンネルが出現（しゅつげん）することを伝（つた）える。

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