2019年夏、新鋭の公立校が甲子園を沸かせた。
兵庫代表の明石商業高校。
2度目の夏の甲子園出場ながら、初戦で前々回の優勝校、花咲徳栄(埼玉)を下し、準々決勝では甲子園準優勝3度の八戸学院光星(青森)を撃破。
盗塁、エンドラン、スクイズと多彩な仕掛けで強豪に競り勝ち、春のセンバツ大会に続くベスト4進出を果たした。準決勝では優勝した履正社(大阪)に完敗を喫したが、その快進撃は多くの高校野球ファンを魅了した。
地元兵庫では「明商=メイショウ」の愛称で親しまれる商業高校は、かつて県内でも無名の公立校に過ぎなかった。
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