深ヨミ

御座候社長 山田宗平さん
創業70年、愛され続ける理由は?

2021/04/19 18:00



原料の小豆、手焼きこだわり/一つ95円、心込めて



 大判焼きに回転焼き、今川焼き。見た目が同じようなお菓子が数ある中で、兵庫県民の多くは「ここのは別物」と口をそろえる。商品名と同じ社名を冠する姫路市の「御座候(ござそうろう)」が今年、創業70年を迎えた。一つ95円。おやつに土産、来客のもてなしにと、年間約5千万個を売り上げる。「お買い上げ賜りありがたく御座候」と感謝を忘れず、北海道・十勝産の小豆を本社工場であんこにして全国の店舗に直送、お客さんの目の前で手焼きする。姫路にオープンした「あずきミュージアム」で日本人と小豆の関わりを伝える一方、10年余りをかけて商品用に新品種を開発した。昨年、父の後を継いだ3代目社長の山田宗平さんに愛される理由を尋ねてみた。すると、「私も考えたんです。御座候らしさって何だろうって」。(佐伯竜一)


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