深ヨミ

元宝塚歌劇団花組男役 天真みちるさん
脇役としての生き方とは?

2021/10/24 10:55

天真みちるさん(てんま・みちる)神奈川県出身。2006年、宝塚歌劇団92期生として入団。花組で、狂った不動産仲介人やモヒカンの用心棒、常に半眼の右大臣などを演じた。18年に退団、愛称「たそ」。今月、一般男性との結婚を発表。

「おじさん役」向き合った/攻めどころ見極めながら


 書店に設けられた宝塚歌劇のコーナーで、ひときわ異彩を放つエッセー本「こう見えて元タカラジェンヌです」(左右社)が大好評だ。著者は花組の元男役、天真みちるさん。宝塚の男役といえば、「究極の理想の男」とされるトップスターに注目が集まりがちだが、どんな分野でも頂点に立てるのはほんの一握り。そんな世界で敗北を抱きしめ、老け顔メークや、あらゆる時代の高齢男性の所作の研究を極め、個性の強い数々のおじさん役を切り開いてきた。抱腹絶倒の話が詰まったエッセー本は思いもよらず、ビジネス書として読み解かれる事態となっているとか。天真さん、脇役としての生き方について教えてください。(長嶺麻子)


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