「#MeToo」運動やフラワーデモなどをきっかけに、性被害に遭った女性たちが声を上げている。この世界から女性を狙った犯罪をなくしたい。勇気を出して訴える彼女らの姿を見ながら、本当に語らなければならないのは加害者なのではないかと感じていた。問いたいことは山ほどあるが、直接、顔を合わせることに恐怖や抵抗感があった。それでも加害者の声を聞くことで見えてくるものがあるはず。そう信じて彼らの元に足を運んだ。
■女性がゲームのキャラクターに見える
「もうすぐ2人目の子どもが生まれます。でも、素直に喜べない自分がいます。自分だけ幸せになってもいいのかなって…」
がっちりとした体格。20代の会社員の男性は、遠慮がちに口を開いた。
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