「官対民」の発想は不毛/政権交代は目的ではなく手段
2012年に民主党から自民党に政権が交代して今年で10年になる。有権者の民主党政権への失望は今も尾を引き、立憲民主党をはじめとする野党の支持率は低迷したままだ。09年の衆院選で、民主党を中心とした野党への政権交代の立役者の一人だった田中康夫さん(65)は、長野県知事時代には「脱ダム」宣言で、公共事業の在り方や国と地方の関係に一石を投じた。今の政界や地方の現状をどう見ているか、聞いてみた。(永見将人)
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