深ヨミ

劇作家・口腔がんの研究者 河合穂高さん
戯曲と医学 相乗効果はありますか?

2023/03/05 11:30

河合穂高さん(かわい・ほたか)1987年神戸市灘区出身。岡山大歯学部、姫路赤十字病院修練歯科医などを経て同大学術研究院医歯薬学域助教、歯学博士。劇作家として昨年10月「黄色の森」でせんだい短編戯曲賞大賞。

多才な一族から影響/生命倫理問いかけたい


 「二足のわらじを履く」。本来は両立し得ない兼業を指すたとえだという。だが、この人は軽やかに相乗効果を生み出している。劇作家の登竜門「せんだい短編戯曲賞」で大賞を受賞した河合穂高(ほたか)さん(35)。岡山大学で口腔(こうくう)がんを研究する歯科医師でもある。演劇では医学の知識を生かしたSF作品を次々と生み出し、がん研究でも論文を大学が記者発表するような成果を上げている。子育て環境を重視して、たつの市内の山間部に引っ越してきた河合さんと、演劇にも科学にも疎い地元記者が語り合った。(直江 純)


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