多才な一族から影響/生命倫理問いかけたい
「二足のわらじを履く」。本来は両立し得ない兼業を指すたとえだという。だが、この人は軽やかに相乗効果を生み出している。劇作家の登竜門「せんだい短編戯曲賞」で大賞を受賞した河合穂高(ほたか)さん(35)。岡山大学で口腔(こうくう)がんを研究する歯科医師でもある。演劇では医学の知識を生かしたSF作品を次々と生み出し、がん研究でも論文を大学が記者発表するような成果を上げている。子育て環境を重視して、たつの市内の山間部に引っ越してきた河合さんと、演劇にも科学にも疎い地元記者が語り合った。(直江 純)
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