ミニ株 10分の1単位で売買可能

2015/04/22 15:03

 株式に投資したいけれど、手持ちのお金は多くない-。そんな人向けの商品が「株式ミニ投資」(ミニ株)です。通常の株取引と比べ10分の1の金額でも取引できるのが最大の特長ですが、売買や株主としての権利には制限もあります。株投資入門用に研究してみてもいいかもしれません。 関連ニュース 貸株サービス 手持ちの株を貸してお金を稼ぐ ふるさと納税 自治体に寄付し税金軽減 権利確定日/株主の権利が認められる日

 株を取引する場合、銘柄により100株単位あるいは千株単位でしか売買はできません。例えば、イオンは100株単位なので1株1300円のとき、最低13万円の資金がないと買えないのです。
 しかしミニ株なら通常の10分の1単位で売買ができます。10分の9までとの制限はありますが、1300円のイオン株を1万3千円単位で買えるのです。限られた資金を複数の銘柄に振り分けることも可能になるので、リスク分散に役立ちそうです。
 配当金は、保有株数に応じた額が、売買を仲介する証券会社を通じて、配分されます。株主優待は基本的に受け取れないのですが、優待で配る物を換金して配分してくれる証券会社もあります。
 ミニ株には制限もあるので、注意しましょう。まずミニ株を扱っていない証券会社もあります。また、売買できる株は各証券会社が選んだ銘柄に限られます。
 売買にも通常の株取引と違いがあります。例えば、売り買いを決断して注文を出しても、実際に売買されるのは翌営業日の取引開始時です。取引価格を指定して売買することもできません。このため、期待していた水準とは違う価格で取引が成立する可能性があります。
 さらにミニ株を買っても株主総会での意思決定に参加する「議決権」は得られません。
 このほか、取引手数料などのコストにも注意が必要です。投資額が小さい分だけ利益も少なめとなることから、取引手数料などを払ったら、結局は損をしたということになりかねません。事前に十分調べておくといいでしょう。

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