アプリ活用、震災復興学ぶ 自治体職員が研修 神戸

2015/06/08 11:37

阪神・淡路大震災当時の被害を端末で確認しながらまちを歩く参加者=神戸市兵庫区松本通

 人と防災未来センター(神戸市中央区)による自治体職員向け災害対策研修の参加者が3日、阪神・淡路大震災で大きな被害を受けた同市兵庫区の松本地区を訪れた。タブレット端末に、訪れた場所の震災直後の被害映像などが出るアプリを使い、復興の状況を学んだ。 関連ニュース 九州豪雨 被災地支援へ準備本格化 兵庫県内 子育て世代の防災冊子作製 神戸市とP&Gが協力 9カ国の行政職員 神戸・新長田のまちづくり視察

 研修には全国から約80人が参加した。アプリは同センターが制作。タブレットを操作すると、その場所の震災直後の様子を映像や写真で見ることができ、今回初めて活用した。
 参加者は端末で20年前と現在の街並みを比較するとともに、住民から復興土地区画整理の歩みや防災の取り組みを聞いた。
 火災で多くの住宅が焼失した同地区では、消火にも役立つせせらぎを道路沿いに整備し、住民が管理。和歌山県防災企画課の吹上菜津美さん(25)は「自主的に動く住民の存在が大切だとあらためて感じた。アプリの活用は防災に役立つと思うので参考にしたい」と話した。
(磯辺康子)

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