震災を歩いて追想 1・17メモリアルウォーク

2017/01/17 18:48

鳥居が倒れるなどの被害があった湊川神社周辺を歩く参加者ら=神戸市中央区多聞通3(撮影・笠原次郎)

 震災で大きな被害を受けた神戸、西宮、芦屋市を巡り、当時を追想する「1・17ひょうごメモリアルウォーク」が17日、開かれた。2~15キロの6コースに計約2800人が参加。当時の街並みを思い浮かべながら、ゴールのHAT神戸(神戸市中央区)を目指した。 関連ニュース 揺れから命守れ ダイエーなどシェイクアウト訓練 ひょうご安全の日 子どもからのメッセージ 20年読み継がれる防災絵本 17日に読み聞かせ

 県などでつくる実行委員会が主催し、17回目。同市立中央体育館前などから出発、避難経路の確認や保存食の配布もあった。
 いとこを亡くした男性(70)=同市兵庫区=は、神戸元町商店街を歩きながら「復興は早かったけど、震災前のにぎわいは戻らないなぁ」とため息。友人を失った女性(66)=同市垂水区=は、東遊園地で銘板をなで「年に一度の再会」と目を細めた。
 フリースクール「For Life(フォーライフ)」(同市垂水区)からは12~17歳の10人が参加。ゴール後、職員の男性(36)は「子どもたちは震災の記憶を必死にたどることができたのでは」と話した。(井上 駿)

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