亡き孫の成長を想像 北淡震災記念公園で追悼式典

2018/01/17 12:40

流れる灯籠に向かって手を合わせる遺族ら=17日午前5時44分、淡路市小倉(撮影・内田世紀)

 阪神・淡路大震災を引き起こした野島断層が保存されている兵庫県淡路市の北淡震災記念公園。追悼式典では遺族らが黙とうをささげ、犠牲者を追悼した。 関連ニュース クルーザー宿泊サービス、豪華な船内を公開 ホテルニューアワジ 旧尾崎小、レストラン改装後も災害時は避難所に 淡路市が運営会社と協定 淡路信金、県民局に100万円寄付 あわじ環境未来島構想推進へ

 娘婿と孫2人を亡くした同市の女性(71)は静かに目を閉じ、手を合わせた。「いつまでたっても悲しさは変わらない。23年たっても、20年でも同じ」
 何度も、亡くなった孫の成長した姿を想像する。同じ年頃の子を見ると、「こんなふうに育っていたのかな。結婚もしていたのかも」と思い出す。
 2年前には夫も亡くなった。「おじいちゃんも向こうに行って、孫2人と一緒に遊んでいるのかな」。天国に向かって、そう語り掛けた。(渡辺裕司)

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