「１・１７」２５年　ＬＩＮＥで被害情報共有訓練

　阪神・淡路大震災から２５年となる来年１月１７日、神戸市などは無料通信アプリ「ＬＩＮＥ（ライン）」を使った災害情報の共有訓練を行う。これまで市職員や消防団員を対象に、撮影した画像や位置情報をＬＩＮＥで集める訓練を行ってきたが、市民参加型は初めてで、約５千人の参加を目指す。 関連ニュース 近畿でも大地震に警戒必要　主な活断層２０本以上 震災時に市民救った「白い巨人」　神戸 あの日食べたもの…大震災直後の食事

　訓練では撮影せず、震災当時の画像を使う。事前にＱＲコードなどからＬＩＮＥの「ＳＩＰ－ＫＯＢＥ実証実験」にアクセスし、友だち登録。市のサイト「震災資料室」などから任意の震災の画像をスマートフォンに保存する。１月１７日の午前１０時と午後３時４５分に届くメッセージに答える形で、保存した画像や位置情報を送ると、ウェブ上の地図で共有される。
　一方、市は緊急速報メールで一斉通知し、避難行動を取ってもらう「シェイクアウト訓練」を２０１５年から毎年１月１７日前後に行ってきたが、来年は市が通知せず、地域や職場などでの自主的な実施を呼び掛ける。ＬＩＮＥ訓練については市危機管理室ＴＥＬ０７８・３２２・６２３２
（長谷部崇）