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「1・17」25年 LINEで被害情報共有訓練

2019/12/10 21:05

 阪神・淡路大震災から25年となる来年1月17日、神戸市などは無料通信アプリ「LINE(ライン)」を使った災害情報の共有訓練を行う。これまで市職員や消防団員を対象に、撮影した画像や位置情報をLINEで集める訓練を行ってきたが、市民参加型は初めてで、約5千人の参加を目指す。

 訓練では撮影せず、震災当時の画像を使う。事前にQRコードなどからLINEの「SIP-KOBE実証実験」にアクセスし、友だち登録。市のサイト「震災資料室」などから任意の震災の画像をスマートフォンに保存する。1月17日の午前10時と午後3時45分に届くメッセージに答える形で、保存した画像や位置情報を送ると、ウェブ上の地図で共有される。

 一方、市は緊急速報メールで一斉通知し、避難行動を取ってもらう「シェイクアウト訓練」を2015年から毎年1月17日前後に行ってきたが、来年は市が通知せず、地域や職場などでの自主的な実施を呼び掛ける。LINE訓練については市危機管理室TEL078・322・6232

(長谷部崇)

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