野生ランのセッコク開花、大木に甘い香り 希少な兵庫県産「播磨しだれ」も 明石公園

2022/05/15 05:30

クスノキの大木に養生させたセッコク。5月下旬にかけて開花していく=明石市明石公園

 野生のラン「セッコク」が、兵庫県明石市の明石公園の花と緑のまちづくりセンターで開花している。小さく愛らしい花が甘い香りを漂わせる。(川崎恵莉子) 関連ニュース 「エヴァンゲリオンてなんや?」霊長類研究の第一人者、父からの問いに長男はどう答えた… 霊長類研究の第一人者、河合雅雄さんを偲ぶ会 業績、人間性を振り返る 丹波篠山 食虫植物「ネペンテス・トランカータ」、世界記録上回る大成長! 兵庫県立フラワーセンター

 セッコクは岩肌や大木に生える小型のラン。近年は乱獲や開発で数が減り、採取が禁止され、兵庫県版レッドデータブックのAランクに指定されている。同センター内のセッコクは約40種で、姫路市在住で日本石斛保存会の三村雅之さんから譲り受けた。
 風通しの良い場所で育てるため、多くの種はセンター内にあるクスノキの幹で養生しており、ピンクや黄色の花が見える。玄関には希少性の高い県産のセッコク「播磨しだれ」を展示している。細長い茎の先から真っ白な花を咲かせる。
 同センター緑の相談所長の松永龍児さん(66)は「これだけの種類を見られるのは国内でも珍しいです」と話す。見頃は5月下旬まで。
 午前9時~午後5時。同センターTEL078・918・2405

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