霊長類研究の世界的なパイオニアで、昨年5月に亡くなった河合雅雄さん(1924~2021年)を偲ぶ会が28日、故郷・兵庫県丹波篠山市の田園交響ホールであった。約250人が参列し、偉大な業績や懐の深い人間性を振り返った。
河合さんは同市の名誉市民で、同市などが主催した。河合さんは霊長類の生態を文化や社会性に踏み込んで解明。京都大学霊長類研究所長などを歴任した。兵庫県立人と自然の博物館長などを務め、子どもらに自然の素晴らしさを伝えた。2002年に帰郷した。
偲ぶ会では、全員で黙とうした後、酒井隆明・丹波篠山市長が「あの笑顔にお会いできないと思うとさみしさは尽きない。哀悼の祈りをささげる」と弔辞。足跡をまとめたDVDを上映し、祭壇に市民らが花をささげた。また、河合さんが愛した「手のひらを太陽に」を篠山少年少女合唱団が合唱。河合さんの長男、透さんが「最後まで探究心が尽きず、充実した人生を送った」とあいさつした。
続いて、人と自然の博物館の中瀬勲館長ら、ゆかりの深い5人が座談。「弱きもの小さきものを慈しんだ」「徹底して平和主義」「権力に対しても、言うべきことは言う人だった」などと、人、自然、芸術、そして酒を愛した故人との思い出を語り合った。(堀井正純)









