淡路牛と野菜「牛~っ」とカップに 大学生ら考案

2021/08/09 05:30

新商品「淡路島牛~っとカップ」を開発した甲南大の学生と淡路市商工会青年部のメンバーら=淡路市岩屋、道の駅あわじ

 豊かな淡路食材の味と、写真映えするルックスを兼ね備えた新商品「淡路島牛~っとカップ」が完成した。兵庫県淡路市商工会青年部と甲南大学経営学部(神戸市)の学生による、産学連携企画。透明なカップに淡路牛や野菜が入った形が基本で、各店がさまざまなバリエーションを考案した。アイデアを練った学生たちは、「島の新たな名物にしたい」とPRする。島内7カ所の飲食店などで販売している。(内田世紀) 関連ニュース コメダの爆盛バーガー「コメ牛」復活! 破壊力抜群“肉だく”の世界を食べてみた「期待を裏切らない満腹感!」 淡路島の3千円ハンバーガー「どうしてここまで売れるのか」 地元の素材生かした本格フレンチを ホテルアナガ元料理長が淡路市にレストラン開店


 「牛~っとカップ」は、直径約10センチ、深さ約12センチの透明な容器を使用。カラフルな野菜などが透けて見える。ロゴマークも学生がデザインした。
 食材は淡路牛と島内産の野菜を使うことを条件に、飲食店などの販売事業者が自由にメニューを展開する。淡路牛のステーキや焼き肉、タマネギやレタスなどを組み合わせる想定で、価格は500~千円程度。
 若年層の島外流出や地域経済の衰退を危惧した同青年部が、マーケティングを専攻する同学部の西村順二教授とそのゼミ生に商品開発の協力を依頼した。2019年度から取り組み、20年夏の発表を目指したが、新型コロナウイルス禍により1年延期となっていた。
 4年生を中心とした37人が、プロジェクトに携わった。校内の学生を対象にしたアンケートや学外でのマーケティング調査を実施。集まった若者の声を分析し、「淡路牛を安価で味わう」「見栄えにこだわる」をキーワードに開発を進めてきた。
 今月3日、淡路市岩屋の道の駅あわじで記者発表した学生たちは、完成した商品を手に早速写真撮影を楽しんだ。プロジェクトリーダーの松田一希さん(22)と町さやかさん(22)は、「高級食材を手軽に味わえる」「インスタグラムで発信したい」と笑顔。同青年部の佐古紀佳部長(37)は「学生の熱い思いが形になった」と話した。
 販売店舗は、同道の駅あわじやパルシェ香りの湯(同市尾崎)、淡波家(同市育波)など。淡路市商工会TEL0799・62・3066

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