武庫川女子大生ら「QR乗車券」研究 阪神電鉄に報告

2021/01/06 05:30

QRコードを使った乗車券に関する研究に取り組んだ学生たち=西宮市池開町、武庫川女子大学

 武庫川女子大学経営学部(兵庫県西宮市池開町)の学生らがQRコードを使った電車乗車券について調査し、共同研究している阪神電鉄に報告した。実際に学生が使ってみた感想や、他社で先行する事例をまとめた。同電鉄は調査結果を踏まえ、QR乗車券の実用化に向けて検討を深めるという。 関連ニュース 武庫川女子大学がPCRセンター公開 検査数1日千件目指す 途上国の給食費支援 武庫川女子大のボランティア団体 犯罪被害者の支援制度づくりを研究 武庫川女子大准教授らがネット調査

 同電鉄はQR乗車券実用化の検討を始めている。若い感性を取り入れようと、同学部の必修科目「実践学習」の一環として共同研究を実施。学生10人が10月ごろから、スマートフォンに表示したQRコードを、改札に設けた読み取り機にかざしたり、既に他の私鉄やバス会社で導入されている事例を調べたりした。
 学生は同電鉄社員ら約20人に研究結果を発表。QR乗車券はスマートフォンに表示するので「電池が切れると使えなくなるのが不安」との声がある一方、他のQR決済サービスと結び付ければ便利との声もあった。学生は「QRコードを使ってカフェとのセット券が打ち出せないか」などと提案した。
 同電鉄は「日頃から多様なデジタルサービスを利用する学生ならではのアイデアを多くいただいた」とする。参加した1年生の学生(19)は「責任感と自主性を持って取り組んだ。反応が良かったので、いつか実現してほしい」と話した。(村上貴浩、中川 恵)

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