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商業施設でのイベントで玄米やグッズの販売を行うメンバー=西宮市甲子園八番町(武庫川女子大学提供)
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商業施設でのイベントで玄米やグッズの販売を行うメンバー=西宮市甲子園八番町(武庫川女子大学提供)

 玄米を使ったメニューを食堂で販売し、原価が安く済んだ分を売上額の10%と見立てて発展途上国の子どもらの給食費を支援する武庫川女子大学(兵庫県西宮市)の「ブラウンライスボランティア」が、発足から10年を迎えた。コロナ禍の影響を受けながらも、商業施設でのイベントや、玄米のオンライン販売などに励んでいる。(村上貴浩)

 同団体が見本にしているのは、英国のオックスフォード大学が実施している「ブラウンライスウイーク」。1週間の夕食を玄米のみにすることで、通常の費用との差額をアフリカで飢饉(ききん)に苦しむ人々に寄付する活動。武庫川女子大の「ブラウンライスボランティア」は、2010年5月に大学公認団体として発足。現在は約70人の学生が参加している。

 基本的な活動は、大学の食堂で毎月半ばに「ブラウンライスウイーク」を設け、玄米を使用した日替わりメニューを提供すること。メニューは学生らが考案しており、玄米を使ったチャーハンやどんぶりなど20種類以上。1食400円ほどで購入すると約30円の寄付になり、発展途上国に住む子どもたちの給食1食分になる。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、活動自粛を余儀なくされており、多くのイベントが中止になった。しかし、会員制交流サイト(SNS)による広報活動や、学内限定での玄米のオンライン販売など、地道な活動を続けた。

 11月7、8日には、西宮市内の商業施設でイベントを開催。玄米やグッズの販売は好評で、オンライン販売も合わせて、例年と同じ玄米300キロを売り切った。

 ボランティアの学生代表を務めた3年生の西尾伊織さん(21)は「今後はコロナと向き合いながら、自分たちにできる活動を考え、支援を続けていきたい」と話した。

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