乳幼児との遊び方、楽しむこつを伝授 「カニバサミ脱出ゲーム」「新聞チョップ」…西宮の保育士が本出版

2022/09/25 05:30

中田馨さんと著書「発達サインでわかる! 0・1・2歳児がごきげんになるあそび100」

 兵庫県西宮市の保育士中田馨(かおり)さん(44)が乳幼児との遊び方をまとめた本「発達サインでわかる! 0・1・2歳児がごきげんになるあそび100」を出版した。取り組む時期と手順、楽しむこつと注意点を記し、動画でも遊び方を紹介する。(中川 恵) 関連ニュース 月20万円超ファミリアの保育園 「服育」掲げ脚光 フランス料理店が離乳食 安心のこだわり食材、フレンチ仕込みの調理 うちの子、天才なんです 親が持ち込んだ作品ばかりを集めた「親バカ展」の意図


 中田さんは幼いころから、母が立ち上げた保育所の子どもたちと一緒に過ごしてきた。子どもとの関わり方が分からないという保護者の声を聞き、何げなくやっている遊びを本にまとめることにした。
 マスキングテープをはがしたりごみ袋を膨らましたり。さらに身近な物を使った遊びや、赤ちゃんの着替えの際に「右足を入れるね」「左足が出ました」などと動きの解説を加えるなど、物がなくても取り組めるものも紹介する。
 「むすんでひらいて」など童謡を使った遊びも収録。掲載されたQRコードを読み取ると、遊んでいる動画が見られる。
 中田さんが好きなのは、大人が両手足で子どもを挟み、子どもが自力で逃げ出す「カニバサミ脱出ゲーム」。子どもが一生懸命考えて逃げ出す様子に個性が見えてかわいいという。
 子どもにとって遊びは、さまざまな能力を身につけ、成長するために必要不可欠だという。「子どもと遊ぶときのこつは、自分が楽しむこと。この本が親子のコミュニケーションのきっかけになれば」と話す。
 A5判2色刷り、224ページ。税込み1430円。書店などで購入できる。

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