不審者役をさすまたで確保 六甲ライナーで対応訓練
2022/08/02 17:26
不審者役を取り押さえる東灘署員ら=神戸市東灘区向洋町中4
六甲ライナーを運行する神戸新交通と東灘署、東灘消防署は2日、車内から「刃物を持った不審者が油のような物をまき、火の手があがっている」と非常通報があったと想定した訓練を、マリンパーク駅(東灘区向洋町中)に停車中の車両で行った。
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同社は実際の車両を使用する災害訓練を年に1回程度行っている。今回は、東京の小田急線や京王線で起きた乗客刺傷事件を踏まえ、不審者対応訓練を実施。約50人が参加した。
訓練は、通報があった次の駅で列車を停車させた設定で、駅係員が乗客を安全な場所に避難させた。刃物を持った不審者は、東灘署員がさすまたや盾を使って取り押さえ、消防署員が消火活動や負傷者の救出、救護に取り組んだ。
東灘署の武田英雄署長は、鉄道などの人が集まりやすい場所は無差別犯罪で狙われやすいと言い「日頃の訓練で、早期の対応力や関係機関の連携強化を図ることが重要だ」と話した。(領五菜月)
→「東灘区のページ」(https://www.kobe-np.co.jp/news/higashinada/)