ひょうご経済プラスTOP 経済 阪急電鉄、防犯カメラを試験設置へ 神戸線の電車1編成、10月1日から

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阪急電鉄、防犯カメラを試験設置へ 神戸線の電車1編成、10月1日から

2022.09.29
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乗降用ドア上部の防犯カメラ設置イメージ(阪急電鉄提供)

乗降用ドア上部の防犯カメラ設置イメージ(阪急電鉄提供)

車両連結部ドア上部の防犯カメラ設置イメージ(阪急電鉄提供)

車両連結部ドア上部の防犯カメラ設置イメージ(阪急電鉄提供)

 阪急電鉄は29日、神戸線の電車1編成に、防犯カメラを試験的に設置すると発表した。昨年10月に東京の京王線であった乗客刺傷事件などを受けた防犯強化の一環。10月1日から当面の間実施し、運用を検証する。

 カメラは1編成8両のうち、4両のドア上部に2~3台ずつ設置する。乗客に撮影を知らせるステッカーを掲示し、車内を録画・録音する。内容は無線通信で外部のサーバーに送信し、データは約1週間で自動削除される。

 試験では撮影できる範囲や通信状況を確認する。将来的には、車内での異常発生時に指令所などで状況を把握し、迅速な対応につなげたいとしている。

 関西の鉄道車内の防犯カメラは、JR西日本が大半の新幹線と京阪神地区の新快速など、大阪メトロが一部路線で導入済み。阪神電気鉄道は5月から大阪梅田-新開地間の1編成で導入試験を続けている。

 国土交通省は設置義務化の検討を進めている。(西井由比子)